May 26, 2011

特集:ヴィンテージ・ソウル・グルーヴ!

20110526

朝から雨だった、ある日。
植物園に写真でも撮りに出掛けようか。
ぽっかりと空いた1日の過ごし方を考えたけれど、何もしないことに決めた。

窓を静かに叩く雨音に耳を傾けながら、世界のネットラジオが聴けるアプリをダウンロード。

マーヴィン・ゲイ、スタイリスティックス、テンプス、テディペン、ドナ・サマー、
EW & F、ダニー・ハサウェイ、アイズレーにハロメル。。
やっぱりClassic R&Bの番組がツボで、掃除をしながらお昼を食べながらお茶を飲みながら。
気付いたら一日中かけっぱなしでした。

途中でお昼寝をしたり、そのうちに雨も上がっていて、例えば日記に記せるようなことなんて何もなかったけど、好きな音楽があるだけで満ち足りた1日になる。
もし自分がやっている番組や音楽が、そうしてどこかで誰かの1日を彩ることが出来ていたら、すごくシアワセだろうな。

そんな、音楽のありがたみを感じた日、でした。

さて、今回のEBONY EYESは「特集:ヴィンテージ・ソウル・グルーヴ」!
2011年リリースの新譜の中から、ヴィンテージ感溢れるレトロな作品を紹介。

まずは、こういうことを始めたらとことんまでやり遂げる、ラファエル・サディーク。
前作の60'sモータウンな流れから、今回は50~60'sのロックンロールを追求しています。
さすが敏腕プロデューサー、音ひとつ、楽器やヴィジュアルに至るまで、抜かりないこだわりぶり!
ジワジワと良さが沁みてくるアルバムです。その中から、先行シングルの曲を。

そしてモータウン・サウンドを支えたギタリスト、デニス・コフィ。
これまたレトロなサウンドを得意とするメイヤー・ホーソーンを迎えて、パーラメントの曲をリメイク。

特に私のお気に入りとしては、ブッカー・T・ジョーンズ。
彼の奏でるオルガンの音色は切なく美しく、まるで歌声のように聞こえてくる。
テクニックをひけらかすようなものではなく、心そのものが伝わってくる作品です。
今回はマット・バーニンジャーとシャロン・ジョーンズのデュエットで。

異色の遅咲きシンガー、チャールズ・ブラッドリーにも注目!
JBへの憧れを貫き通し、62歳にしてようやくデビュー。熱い塩辛声をドウゾ。

最後は御大、ブーツィー・コリンズ☆☆
もはや“ファンク”というだけではカテゴライズ出来ない強烈な個性で、凄まじい求心力を発揮。
豪華ゲストてんこ盛りのアルバムを届けて下さいました。ありがたや!
番組では、ボビー・ウォマックが歌うファンク・ナンバーを。

なんて、興奮して長くなってしまいましたが、番組は更に充実しているのでご安心を。


確かなもの、不確かなもの。
たくさんの情報がものすごい勢いで流れていく世の中。
そんな毎日で疲れた心に、ヴィンテージなグルーヴが欠かせないものになっています。
時を経て愛されてきたミュージシャンたちには、積み重ねた経験と説得力があるし、
今このサウンドを極めようとするミュージシャンたちは、まっすぐで邪念がない。
どちらも揺ぎない。だから、欲してしまうんです。


Luv2Luv Baby, Chie

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2011 05 26 [音楽日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

May 12, 2011

「愛のチカラ」タイトルにLOVEがつく曲特集!

20110512_t

湿度の上がった空気は甘い香りを包み込み、引き立て、ふんわりと鼻先をくすぐる。
誘われるように歩いて行くと、その妖艶な魅力を惜しげもなく放つ、満開のバラたち。

ふふん、どうです?“いいオンナ”でしょう?

・・・って、よそんちのなんですけどね。
前回お話した、ご近所のステキなお庭。
真っ赤なバラが一斉に、咲き誇っています。


いいなぁ。こんなふうに、なりたいなぁ。
トゲや毒ってのはある意味、美しさの条件でもあるような気がして。
キケンな香りと危うさに、虜になってしまう。そんな感じ。

だってあんなに清楚で可憐で儚げなスズランだって、結構な毒を持っているのよ。
色白で毛先をクリンとカールしてすましたカオしてるけど、裏でなにやってるかわかりゃしないわよ!

なんて、無理矢理にでも毒づいてみたくなるほど、魅力的。
そういうステキな毒っ気ってのがさ、私には足りないわけですよ。
なんかこう、ペロンとしてるのよね。ぷぅ。。

まぁ、いいとこシロツメクサってとこね。土手にでも行けば咲いてるでしょう。
でもそれならそれで、幸運の四ツ葉のクローバーを、ちゃんと心に隠し持っていたいわ。

と、どうでもいいひとりごとと自分への不満を連ねてしまいましたが、花の世界って面白い。
遠くから眺めたり、グッと近づいてみたりして、春の花たちを楽しんでみて下さいね。
あ、足元のシロツメクサも、お忘れなきよう。


さぁ、今回のEBONY EYESは「愛のチカラ」!
“Love”という言葉が入ったタイトルの曲を集めてお送りします。

どうして林さんが今回「愛」をテーマに選曲されたのか、私としてはグイグイつっこみたいところではありますけども。。
そうこうしていると曲を聴いていく時間がなくなってしまいますのでね。非常に残念ですが。

ということでまずはUKの3人組ソウル・ユニット、ソウル・トークの新作から、“Loving You”。
ウィリー・ハッチのスモーキーな歌声と軽やかなモータウン・サウンドが心地良い、その名も“Love Power”!
そしてディオンヌ・ワーウィックの“Can't Hide Love”。この方が愛を歌うと、ズッシリと重みを増しますね。
新作を発表したミュージック・ソウルチャイルド。今回は彼のデビュー作からスケールの大きな“Love”を。

Back To The 90'sは、ソウル・トークのメンバーがリードを取る、トロイの“Need Your Love”で。


「愛」という言葉は、やたらと口にするととても軽くなってしまう。
慎重に、慎重に、本当の気持ちを込めてやっと「愛」と言えるのです。
そんな「愛」がギュッと詰まった曲ばかりです。

今必要なのは、誰にでも分け隔てのない「愛」。
何かを与えることも、痛みを分かち合うことも、手を差し伸べることも、きっと「愛」。
それにはまず、目の前にいる大切な人をしっかり愛さないとね。
それでもなお、あなたの中に溢れる「愛」があれば是非、たくさんの人に振る舞って下さい。


Luv2Luv Baby, Chie

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