特集:ヴィンテージ・ソウル・グルーヴ!
朝から雨だった、ある日。
植物園に写真でも撮りに出掛けようか。
ぽっかりと空いた1日の過ごし方を考えたけれど、何もしないことに決めた。
窓を静かに叩く雨音に耳を傾けながら、世界のネットラジオが聴けるアプリをダウンロード。
マーヴィン・ゲイ、スタイリスティックス、テンプス、テディペン、ドナ・サマー、
EW & F、ダニー・ハサウェイ、アイズレーにハロメル。。
やっぱりClassic R&Bの番組がツボで、掃除をしながらお昼を食べながらお茶を飲みながら。
気付いたら一日中かけっぱなしでした。
途中でお昼寝をしたり、そのうちに雨も上がっていて、例えば日記に記せるようなことなんて何もなかったけど、好きな音楽があるだけで満ち足りた1日になる。
もし自分がやっている番組や音楽が、そうしてどこかで誰かの1日を彩ることが出来ていたら、すごくシアワセだろうな。
そんな、音楽のありがたみを感じた日、でした。
さて、今回のEBONY EYESは「特集:ヴィンテージ・ソウル・グルーヴ」!
2011年リリースの新譜の中から、ヴィンテージ感溢れるレトロな作品を紹介。
まずは、こういうことを始めたらとことんまでやり遂げる、ラファエル・サディーク。
前作の60'sモータウンな流れから、今回は50~60'sのロックンロールを追求しています。
さすが敏腕プロデューサー、音ひとつ、楽器やヴィジュアルに至るまで、抜かりないこだわりぶり!
ジワジワと良さが沁みてくるアルバムです。その中から、先行シングルの曲を。
そしてモータウン・サウンドを支えたギタリスト、デニス・コフィ。
これまたレトロなサウンドを得意とするメイヤー・ホーソーンを迎えて、パーラメントの曲をリメイク。
特に私のお気に入りとしては、ブッカー・T・ジョーンズ。
彼の奏でるオルガンの音色は切なく美しく、まるで歌声のように聞こえてくる。
テクニックをひけらかすようなものではなく、心そのものが伝わってくる作品です。
今回はマット・バーニンジャーとシャロン・ジョーンズのデュエットで。
異色の遅咲きシンガー、チャールズ・ブラッドリーにも注目!
JBへの憧れを貫き通し、62歳にしてようやくデビュー。熱い塩辛声をドウゾ。
最後は御大、ブーツィー・コリンズ☆☆
もはや“ファンク”というだけではカテゴライズ出来ない強烈な個性で、凄まじい求心力を発揮。
豪華ゲストてんこ盛りのアルバムを届けて下さいました。ありがたや!
番組では、ボビー・ウォマックが歌うファンク・ナンバーを。
なんて、興奮して長くなってしまいましたが、番組は更に充実しているのでご安心を。
確かなもの、不確かなもの。
たくさんの情報がものすごい勢いで流れていく世の中。
そんな毎日で疲れた心に、ヴィンテージなグルーヴが欠かせないものになっています。
時を経て愛されてきたミュージシャンたちには、積み重ねた経験と説得力があるし、
今このサウンドを極めようとするミュージシャンたちは、まっすぐで邪念がない。
どちらも揺ぎない。だから、欲してしまうんです。
Luv2Luv Baby, Chie
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2011 05 26 [音楽日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック