March 17, 2011

マーシャ・アンブロウジアスの新作を解剖

みなさま、お元気でいらっしゃいますか?
ひとり残らず、そうであって欲しいと、これほど強く思ったことはありません。
東京にいる私でさえ、また揺れが来るだびに、怖くて指先が震えるのです。

大切な人の安否、届かない物資、寒く冷たい夜、見えない光、拭っても拭っても溢れる涙。
被災地の方々のそんな不安な気持ちが、少しでも安らげるよう、何か出来ないかと考えますが、
実際の救助活動などは信頼出来るプロフェッショナルな人々に託し、私は節電など身の回りのことから。

あの日、渋谷の街なかで味わった恐怖。
大きく前後にたわむ巨大なビル、ひび割れたアスファルト、危険を察して一斉に飛び立った鳥たち。
色々な人の顔が浮かび、心配で心配で心細くて、泣きながらひとり歩いた家までの道のり。
あんな思いを経験していなければ、正直言って心のどこかでまだ、他人事だと思っていたかもしれない。

そして。

大地から、海から、空から。
もうどこにも逃げ場なんてないように思える状況の中で、私は誕生日を迎えました。
生まれてきたことの奇跡。生きていることの奇跡。
強く強く、噛み締めています。感謝しています。


一日も早く、日常を取り戻しましょう。
それぞれに、出来ることをやりましょう。今までやってきたことを。
せめて、それが適う場所にいる私たちは。

音楽家は音楽を作り、奏で。
写真家は人々の心を、写し。
芸を持つ人は、笑顔を生み。
モノを売る人、美味しい料理を作る人、荷物を運ぶ人、情報を届ける人、壊れたものを直す人。
もっともっと、たくさん。あなたがそれまで、やってきた通りに。

助け合い、譲り合い、思いやることは、誰にだって出来るのです。
ひとりじゃないと思えば、私にも出来る。
今ならきっと、ひとつになれる気がします。


さて、EBONY EYESは通常通り、更新致します。
私たちは、音楽が持っているチカラを信じているからです。

今回は「マーシャ・アンブロウジアスの新作を解剖」。
私が昨年末から、リリースを心待ちにしていた作品の解剖シリーズ!

ようやく輸入盤が発売になる頃、国内盤の解説を林さんが書いていることを知り、
ではもう2週間!とガマンを重ねて待ち続けたリリースですが、この地震の影響で未だ入荷せず。
とりあえずもう一度、この番組を聴いて凌ぎます。

フロエトリー、マイケル、ローリン、ティーナ。
素晴らしいラインナップで、自信を持ってお送りします。


私自身、あの瞬間から丸 3日ほど、音楽に触れることが出来ませんでした。
でもやっぱり、必要だと痛感しました。それが私の日常だからです。

この度の震災で被害を受けた方々、深く深く、お見舞い申し上げます。
どうか心を強く持ち続けられますように。
よろしければ私も一緒に、頑張らせて下さい!


Luv2Luv Baby, Chie

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2011 03 17 [映画・テレビ音楽日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

September 07, 2006

EBONY EYES、ハード・シャウター特集!

少し前になりますが、WOWOWでやっていた
『悪魔の赤ちゃん』というホラー映画を観ました。
夏の暑いさなか、夜中の2時頃から確か3部続けてやってたような。
『悪魔の赤ちゃん』というなんともB級なタイトルに
惹かれてしまったわけですが。

1974年(アメリカ)の作品で、
普通の夫婦の間に産まれた赤ちゃんが
次々と殺人をくり返す、というお話。
ピルの服用か何かが原因の突然変異らしいです。

まぁもろもろツッコミたくなるようなところもあるのですが、
それはともかく最後まで“赤ちゃん”の全貌をほとんど見せることなく
役者のリアクションのみで恐怖を作り上げていくという手法が、
むしろ新鮮でした。
目を覆うようなグロいシーンもなし。
低予算映画ならではなのでしょうか。
なんでもリアルであればいい、ということでもないんだと、学ぶ。

観ている時間帯というのも手伝って
かなりグダグダだったけど、
70'sなインテリアやファッションにちょっと興奮!
壁紙の柄とか家具やソファ、電化製品のデザインにばかり
目がいってしまう。
スカートの丈とかブラウスの襟の形とか
ちょっと羽織ったカーディガンの色などが
私のツボにハマッてしまい、意外にも楽しめてしまった。
ちなみに、2本観て力尽きました。

この映画を観て、恐くてシャウト…ってことはなかったですが、
今回のEBONY EYESは「ハード・シャウター特集」です。
でも恐くないです。キレてないですよ。(微妙に古いし)

K-Ciはソロ・アルバムでもゴリッゴリに歌い、
そしてシャウトしてます。
スタイリッシュなのに この男臭さ、セクシーじゃぁないですか。
他にもJBやBobby Womackなど、塩辛さド満載。

ザリザリした熱い歌声に、
聴いてるこっちまで顔が歪んできちゃいます。
EBONY EYESでは、不定期でこういう特集をよくやっていますが
普段男性シャウトものをあまり聴かない私でも
だんだん病み付きになっちゃう。
んもう、林さん、アンタも好きねぇ♪

Luv2Luv Baby, Chie


2006 09 07 [映画・テレビ日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック

June 04, 2005

EBONY EYES、今回の選曲は?

雨の日が増えましたね・・・このまま東京も梅雨入りするのでしょうか。

でも雨って悪くない。駅や建物から外に向かう瞬間、色とりどりの
傘たちが勢いよく、ポンッ!ポンッ!ポンッ!と咲き始める、
この感じが好きなんだよね~。買い物に来た人も、出勤途中の人も、
なんとなくブラブラしてる人も、みんなが一斉に傘を開くなんて、
すごく当たり前なことなんだけど面白くない?
リズミカルな音に、ついつい足を止めて耳を傾けてしまうのです。

さぁ~、今回101回目のEBONY EYESは、私 Chieが選曲
しちゃってます!

私の場合、歌う自分として重なるアーティストと、好きな音楽
っていうのが少し違うみたいなので、今回は難しいことは何も
考えずに、好きだと思うものを選んでみました。

“お出かけ着”ではなく、普段着からアレコレ組み合わせて選んだ感じ。
お洋服いっぱい出して、鏡の前で合わせてみたりするみたいで、
楽しかった♪

まず、『永遠のモータウン』はとても重みのある映画だった。
時代背景や、誰のための曲を演奏しているのかもわからないほど、
超多忙な当時のレコーディングの様子をそのまま映している。

才能のある大勢のミュージシャンたちが、
影となってモータウンサウンドの礎を築いた
ということにスポットが当たった、深いもの。
本編ラストに演奏された「Ain't No Mountain High Enough」
は胸がつまるようなシーンです。チャカ、大好き。

ギャリー・グレンの『G.G』は、本当にお気に入り。
多い時は1日に何回もリピートしてしまう。
声も好きだし、なによりメロディが綺麗。
ラフなヴォーカルが心地良い「You're the One」を選びました。
もう亡くなってしまった方ですが、新しい作品も
もっと聴きたかったです。

エスター・フィリップスは自分とは似ても似つかない、
全く違うシンガーなので逆に憧れてしまう人。
こういうタイプのシンガーは私は他に知らないし、
この人が歌うディープな曲も結構好き。
誰にも似てないってなんてステキ!と思っちゃいます。
ビジュアルだって、見るからに歌がうまそうじゃん?

ディオンヌ・ワーウィックは聴く度に、幼かった自分を思い出します。
番組の中でも話しているけど、ライヴを観た時はとても“大人の世界”
だと思ったのです。しっとりした空気を身にまとい、ソフトな声で
歌う姿がまさにエレガントで、そんな夢のような雰囲気に、
ついウトウトしてしまったのでしょう・・・
言い訳ですが。

あれから10年もの月日が経ち、ようやくディオンヌの良さが
わかるほど大人になりました。
特にこのアルバムはトム・ベルが手掛けていることもあり、
なんとも満足させてくれる1枚です。番組でも毎回1曲は
“フィリーもの”がかかっているのでは?というほどですから、
私にとっての影響も大きく、しいてはLuv2Luv Babyの曲作りにも
関わってくるのですよ。

ということで、番組の最後でも実に自然に(!?)私のユニット
Luv2Luv Baby の新曲も聴いていただいています。

シンプルに、小細工ナシで歌っているので、
まっすぐ聴いて欲しい曲です。良かったら感想も
聞かせて下さいね!

あ、ちなみに私、褒められると伸びるタイプですので。

Luv2Luv Baby, Chie


2005 06 04 [映画・テレビ音楽日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | トラックバック