June 11, 2009

加藤紀子、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」へ。

東京も梅雨に入ったとのニュース。
母から庭の紫陽花が綺麗だというニュース。

「雨だ、ちぇっ」と言うのは簡単ですが、ささやかな喜びを見つけて「わおわお!」と思えたら・・・。

こういう気持ち、時々見失う自分もいたりするけど。

そんな訳で、本日は『ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン』って所に。
(http://www.dialoginthedark.com/)

ここは全ての空間が真っ暗で何も見えず、声と音と匂い・・言うなれば五感を働かせて、その空間を感じてみようというイベント。
ドイツから始まって、また日本にも来た!という事でスタイリスト近田まりこさんに誘って貰ってきました。

同じタイミングで予約した人達と8人程のグループになり、お互いを必要としながら杖を握り進んで行くのです。

そしてその真っ暗闇をアテンドして下さるのは視覚障害者の方。

暗闇に入る前にみんなで自己紹介をして入るのだけど・・・。

真っ暗。

目を開けてても自分の手や白の服を着た人の形も消えちゃうぐらい真っ暗。

灯り、皆無。

『加藤、ここです!』とか言うんだけど、
誰も加藤がどこにいるのかなんて分からず、声のする方向で導いてくれたり。

『加藤、立ちます』とか言わないと、危険だったりもする。
「のりちゃ~ん!」「ま~こさ~ん!」の声も度々。

色んなシチュエーションがあり、そこでどう自分は感じ、気付き、思うか・・なんだけど。

「ここは庭です」とか言われると、記憶にある庭っぽいものがイメージとして浮かんで来るから凄い。

『このテーブルは何色だろう?』とみんなに聞いてみたら、それぞれが触って捉えているにも関わらず全然違うイメージだったり。
「うわ~、実際確かめてみたい・・」と強く思う気持ち。

が、同じグループのとある方は数年前からめちゃくちゃ楽しみに来ていたらしく(しかも割と遠方から)、
その人が思った事を先に全部口に出して言うので、こちらとしては徐々に「そうなんだ、じゃ・・」とテンション下向き。
全てを確認したかったみたいで・・・、私の想像の余白が消されて行くのが・・残念だった。

「あ~、鳥の声だ~」「あ~、これはリンゴだな~」「あ~、ここに壁が~」
思ってもまず口に出さないで欲しかった・・・せっかくの機会・・・。
触れたり嗅いだり耳をすませたり・・な思いをもっと個人的に経験してみたかった。
先に言われると頭がそれを探そうとしたりつられちゃうから、私の場合。

でも最後にアテンドしてくれたヒデさんという方とみんなでおしゃべりしたのですが、
彼曰く、足の裏で物事を感じる事も多いのだそう。
アスファルト、カーペット、土、コンクリート・・・、忘れてた、そこ・・な感覚。
確かに足音、大きく変わるもんね。

視界が遮られた空間にて、五感と人の性格を(良くも悪くも)短い時間で身に感じる事ができた日。

そこから出た瞬間凄いめまいがしたりもして、ど~んとなんか。

私は色んな物に頼りすぎてるなあ。
ってか、神経衰弱しちゃったよ、わずかな時間なのに・・・。
よえ~な~。

でもこの素晴らしい企画、人生においてとても必要な経験だった。
どなたに言えばいいのか分からないけど・・なんか・・ありがとう。

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真っ暗だとまず、鼻がアンテナになる事が判明した私。
それから耳・・感触・・・想像・・・かも。


紀子


2009 06 11 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク