加藤紀子、ま~つたけ!!ま~つたけ!!
ま~つたけ!!
ま~つたけ!!
テンションだけは確実に高かった日曜日の朝、
7時半に出発という指令を受け、長靴はいていざ出陣。
この日、隊長はゲートボールの試合があるという事で、山を仕切ってくれるのは親戚のおじさん、その名もクマさん。
「のりちゃんは諦めずに山登れるかねえ?」と都会ッ子(鈴鹿ッ子だけど)ふうの私をチラリ心配。
いえいえ私、秘境ロケで鍛えた精神だけはありますのよ。
クマさんは手にカマを、私が軍手を、佐々木さんはビニール袋を持って、三人スタスタと入山。
すると上から一台の軽トラが。
『むむむ、まさか私達より先に入ってしこたま松茸積んでるんじゃ?』とライバル心モリモリで
軽トラの荷台を覗くと・・・
ひゃー!いのしし・・・。
写真のおじさまが仕掛けた罠にハマってたのを仕留められたそう・・。
「お父さん、食べるの?」
「うん、食う」←即答。
猟銃会の方らしく、熊だってやっちゃうらしい。
そのベテランから「三日前にこの山でも熊でたらしいから、気をつけてな!」と・・・。
怖いよー。
朝一番、イノシシと血を見ちゃうと一気に目が覚める・・・。
リアルな山だんだな・・と。
不安な目で山を見上げながらも、こっちだってクマさんいるし、鈴もラジオ(熊が音で警戒するように持たされた!)もあるし、行ってみようと!
急な斜面をゴエ~とか言いながらもズンズン中に入り、足下を見ると・・・
きゃっ!
きゃっ!
「のりちゃん、そりゃ、食えん!」
そんなキノコ多々。
でも全然松茸なんか見当たらず、というか、そもそも松茸の探し方すら知らないことに気が付き、
ベテランクマさんに問うと手の甲を使って土を押しながら、その感触で感知するらしい。
ぜ~んぜん、ない。
時々松の枝がチクリと刺さるだけ。
となればやっぱり飽きて来たので食べちゃいけないっぽいキノコを佐々木さんに差し出し、味見をさせようごっこ。
「ちょっと食べてみて!」
可愛い声で言ったって佐々木さんももう大人。騙されてはくれないってもんです。
と、その時!!
「こっちやこっち!!」とクマさんがささやく。
「え!!どこ!どこ!やった!!」
「シッ。大きな声出しちゃいかん!」
どうも他の人には教えたくないポイントらしい。
松茸を踏まないようそおっと遠回りして、クマさんが指刺すほうを見てみると・・・
え?これ??これが???
土の中に隠れるよう、ひっそりと松茸。
クマさんが教えてくれなかったら、でかいキノコとしてちょっと怖く敬遠しそうなほど!
「のりちゃん、採ってみい」
持った感触が非常にモリっとしており、これはなかなかな大きさ!!
両手でそうっとそうっと折れないよう、土を掘って松茸を浮上させて、ゆっくりゆっくり。
シャッターを押す佐々木さんの手も揺れるぐらい大きな松茸!!
やったー!!!!!
「しっ。大きな声出したらあかん」
なんですかね、内に秘める興奮!!喜び!!
こんな大きな松茸って凄くない???
クマさん、さすがだよ!尊敬だ!!と、佐々木さんと二人興奮!!
うれしー!!
「な、のりちゃん、よう分かったやろ。テレビでタレントが『こんな簡単に採れますよー』なんていうのは、
最初に抜いたやつを置いておくんや。だから簡単そうに採れると思うようになっとるんよ」
私はリアルを知ってしまった。
山へ入って2時間で一本・・てな日もあるんだな・・・と。
タレントとして、私はそんなリアクションをしない事を決めた。
で、他のキノコをまたクマさんが探してくれたりもしてる中、
鈴をぶら下げた佐々木さんが隊長から借りた長靴が痛いだの、
早く歩き過ぎただの、もうキノコなんかこの山にはないだのブツブツ泣き言を言い始めたので、
女子二人はここで下山。
うひひ、美味しそうなキノコがこの中に!
が!!
ズタズタ歩いてた佐々木さんが家の目の前で持ってたビニール袋を道に落とし・・・。
そ・こ・の・な・か・に・・・松・・・茸・・・が。
ポキリと折れてしまいました・・・。
もうっ!!
もうっ!!
本当にこの人、こんな人なんだからー!!
(足が痛くて木に身体を預けて休んでる図。だから自分の長靴を持って行かなくちゃ!って言ったのに。
最終的には私の軍手を長靴の中敷にして歩き切った)
改めて、こちらがクマさんのおかげで発見した松茸様。
近くのお店で見たら、2万円してたー。
当然隊長のお家に納めて参りました。
あ~、初松茸狩り、楽しかった!
がしかし、この後は夏にもお邪魔した佐々木さんのいとこの畑にも
お邪魔したのです。
大充実な長野時間。
続く。
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2010 10 26 [グルメ・クッキング日記・コラム・つぶやき旅行・地域] | 固定リンク